Open Bic World Championships 2017 31st July to 5 th August 2017
Arco Lago di Garda, Trentino, Italy
オープンビック・ワールド選手権大会レポート
イタリアの高級リゾートとして知られるガルダ湖アルコにて2017年オープンビックワールドが開催されました。
オープンビック級は年齢別に17歳未満、13歳未満の2クラスに分かれてレースを行います。日本からは今年過去最大の11名の選手がエントリーしました。アルコ市街地にて盛大な開会式が行われ、今年のタイのOPワールドで優勝したマルコ選手が出場することも紹介されていました。
ガルダ湖は直前にはナクラワールドやモスワールド、直後には420&470ジュニアヨーロッパ選手権、OPのOraカップと、大きな国際大会が毎週のように開催されている、まさにセーリングのメッカです。
直前の他のクラスの大会では山風で風の安定しない日もあったようですが、本大会期間中は、例年より水温は暖かめであるものの、陽射しが強く陸が平年以上に暑い(40度を超える異常な酷暑)の日が続いたため、午後からは湖からの安定した風が吹くセーリングには絶好のコンディションの中、フリートレース4日間で予定の全12レース、国別チームレース1日間、実施することができました。
オープンビッククラスは独特のマーク設定、及び「フリースタイル」と称される変則的な乗り方を要求されるゾーンを含むコースが採用されています。今大会ではコース図1の『スタンディング・レグ』と言って、立ち上がってセーリングしないといけないゾーンを含むトラペゾイドが中心でしたが、各シリーズ後半ではコース図3の「スラローム」も行われました。
U-17については、参加定数が多いため、2フリートに分けて前半2日間でクォリファイシリーズが行われ、後半2日間ではクォリファイの上位がゴールドフリート・下位がシルバーフリートに分かれてそれぞれ別に順位を競い合う形となりました。
参加全選手がライブトラッキングシステムを搭載したため、陸上や日本からでも生で観戦することができ、終了後にリプレイすることもできました。 http://www.u-track.it/index.php/openbic-worlds-2017
また陸上・湖面上ともに高画質な映像が撮影され、ホームページでその日のうちに鑑賞することができました。
日本代表の成績は以下の通りですが、抜井理紗選手が総合2位・女子優勝となり、世界の檜舞台の表彰台にあがって、日の丸掲揚、国歌を流すことができました。
なお優勝は、U-17、U13とも両クラスとも、ニュージーランド代表であり、コーチのラッセルクーツ氏が送り込んできた男子選手でした。
来年のオープンビックワールドは2018年8月にスペインで、2019年1月にはニュージーランドでの開催が予定されています。
次回2018年度日本代表の選考大会である Japan O’pen BiC Cup は2018年春に行われる予定です。
U-17クラス (参加132艇)
抜井 理紗 総合2位 女子優勝
出来 健 35位
内田 瑠希也 63位
塩見 太基 82位
木内 恵美子 92位
栗原 舜 113位
西田 桜良 121位
森田 水都 124位
http://worlds2017.openbicclass.org/results/u17
U-13クラス (参加55艇)
原 弐一 28位
抜井 咲 37位
松尾 玲佳 42位
http://worlds2017.openbicclass.org/results/u13
チームレース 8位/10位 4戦 2勝2敗
開催日:2017/07/31~08/05
開催地:イタリア アルコ Circolo Vela Arco
ホームページ:http://worlds2017.openbicclass.org/
レース公示:http://internationalwindsurfing.com/userfiles/documents/NOR_WOC_2017_Arco.pdf
帆走指示書:https://new.myliveregatta.com/files/32/SI_OBCA_WC2017.pdf
日本オープンビッククラス協会