■はじめに
このレースは年間7回、日本オープンビッククラス協会と一般社団法人湘南海洋教育スポーツ振興協会の共同主催で行われる江ノ島ちょっとヨットジュニアグランプリの最初の大会です。
出場したのは総勢24名。江ノ島で行われました。
クラスは以下の4つです。
U-9クラス
U-13クラス
U-16クラス
OA(オーバーエイジ)クラス
タンデムクラス
強弱のある南風が吹く中、ジュニアたちは一生懸命ヨットを走らせました。ジュニアたちのレースの模様をレポートしていきます。
■日程・タイムスケジュール
3月22日(日)
8:30~9:00 大会受付
9:15~ 開会式・スキッパーズミーティング
10:45 最初のレースのスタート予告信号時刻
16:00 閉会式・ちょっとヨットパーティ
■レポート
今日はちょっとヨットジュニアグランプリオープン!朝のスキッパーズミーティング中です。
午前は風が弱かったため、体重の軽い子の活躍が目立ちました。
今回のレースがデビューになるジュニアも何名かいましたね。
レースは全部で6本行いました。
8人ずつの3グループに分けてディビジョン制で行ったため、ひとりが出場するレース数は4本です。
コースはそこまで長くないので、スタートがうまく決まるかどうかが勝負の大きなカギでした。
風が強いレースと弱いレースがありました。体の大きな子にも小さな子にもチャンスがあります。
練習のときとは違った緊張感があります。
規模が大きな大会ではありませんが、出ている選手はそれぞれが目標を持って真剣に戦っています。
真剣勝負の中で学べるものは、練習では学べないものです。
徐々に風速も上がり、後半は体の大きな子の活躍が目立ち始めました。
自分の得意な風域では一気に勝負をかけましょう。そうでないときはしっかり耐えます。
ヨットレースでは風や波の状況が勝負に大きな影響を与えます。
ロングコースやブロー、スタートの有利不利など、専門的な技術を使いこなすジュニアも出てきました。
体も頭も使ってヨットを走らせましょう。
スタートからフィニッシュまでは数分です。短い時間の中に数々のドラマがあります。
勝負のかけひきは戦っている者同士にしかわからないこともあります。
普段は仲間同士のジュニアたちですが、ひとり乗りのヨットはスポーツとしてみれば個人競技です。
レースの最中に信じられるのは自分だけ。
コースどりからヨットのセッティングまでひとりで行います。セーラーが精神的に強いのはこのせいかもしれません。
レースが終わった後はお待ちかねの表彰式。みんなお腹もぺこぺこですね。
U-9クラス。(右)今後が楽しみなちびっこクラスです。^^
U-13クラス。(左)大混戦のこのクラス。選手の体の大きさにもばらつきがあります。
U-16クラス。(右)ちょっとヨットのエース級が揃うクラス。ジャパンカップも優勝を狙っていくメンバーたちもいます。
Over Ageクラス。(左)落ち着きのある選手が多いクラスです。陸でも海でもジュニアたちをまとめてくれる選手たち。
ガールズクラス。(右)女子の参加人数も増えてきたので激戦になってきましたね。
総合クラス。(左)年齢、性別関係なしの参加者全員の中での順位です。ここで勝つことが全員の目標でもあります。
■総 評
今年の9月には江ノ島でウィンドサーフィンのアジア選手権が開催されます。ちょっとヨットジュニアでもアジア選手権を目標にウィンドサーフィンの練習が盛んに行われています。
ウィンドに乗る機会が多いのでみんなヨットの腕前は鈍っているかな…と思っていましたが、レースをしてみると全くそのようなことはなく、ジュニアたちは非常にレベルの高い戦いを見せてくれました。
1つ1つのレースを独立した勝負として見るのではなく、4レースをまとまりとして考えて、自分の得点を計算しながらレースを行っている選手もいました。
勝負への貪欲さがなければこうはならないでしょう。
海の上では多くのことを学べます。
仲間との絆や自然への理解、ヨットの楽しさや勝負の面白さ。
目に見えない大切なものがたくさん落ちています。
ジュニアたちはひとつひとつステップを踏んで、いつの間にか立派なセーラーになっていきますね。
目の前でそれを見ていられるのはとても幸せなことなのかもしれません。
みんな頑張ろうね!^^また海で会いましょう!
ちょっとヨットジュニア 小宮
最 終 成 績
総合
優勝 松尾 海里
準優勝 大石 駿水
第3位 池田 健人
U-9クラス
優勝 糸岡 拓海
U-13クラス
優勝 松尾 玲佳
U-16クラス
優勝 松尾 海里
OAクラス
優勝 池田 健人
Girlsクラス
優勝 松尾 海里